ESDのためのKODOMOラムサール<釧路湿原>
2013年7月06日〜07日/北海道 釧路湿原

 主催 :ラムサール条約釧路会議20周年記念事業実行委員会
    ラムサールセンター
(ESDのためのKODOMOラムサール実行委員会
 
共催:釧路国際ウェットランドセンター 釧路湿原国立公園連絡協議会 北海道環境財団
 後援:環境省釧路自然事務所
 協力:国連環境計画アジア太平洋地域事務所(UNEP/ROAP)
    ラムサール条約登録湿地関係市町村会議
    Field Assistant Network(NEC学生バードソン2013)
 助成:環境再生保全機構地球環境基金 
 参加 :34
7月6日(土)〜7日(日)「ESDのためのKODOMOラムサール<釧路湿原>」が北海道の釧路湿原で開催されました。琵琶湖(2人)、藤前干潟(2人)、谷津干潟(4人)、宮島沼(6人)、大沼(2人)、サロベツ原野(2人)、そして地元の釧路湿原(16人)の7つの条約湿地から合計34人の子どもが参加しました。今回は、1993年のラムサール条約第5回締約国会議(COP5)開催から20年にあたり、釧路市の「COP5釧路会議+20」記念事業に位置付けられて開催されました。
 1日目、湿原とタンチョウをテーマとしたプログラムは、まず釧路湿原を見渡せる北斗展望台、温根内の湿原の木道に行き、釧路湿原の広大さとヤチマナコなど湿原の構造、高層湿原の希少な植物などを観察し、生物多様性の豊かさと湿原のすばらしさを実感しました。
その後、鶴居村に行って地元酪農家の中尾さんから、タンチョウと釧路湿原と人との関わりについて話をしていただきました。移動中のバスからもタンチョウを見ることができ、子どもはもちろん、大人にとっても貴重なフィールドプログラムとなりました。
 夜のプログラムでは、班ごとに分かれ、釧路湿原の「宝」だと思うものを話し合いました。議論しながら1つの班で6つの宝を選び、それをイラストとして丁寧に仕上げました。夜9時をすぎても子どもたちの集中力はきれず、班ごとで宝に合うキャッチコピーを考えました。 

 2日目は、それぞれ自分たちの湿地での活動発表と、釧路湿原の宝のポスターを完成させる子ども会議をおこないました。班ごとに選んだ宝とキャッチコピーを、34人全員で納得のいくまで話し合いました。なかでも、エゾジカをめぐっては、「湿原のかわいい宝物だ」「環境に影響を与える害獣だ」と賛成、反対の白熱した議論がたたかわされ、会場の環境省釧路事務所や市民のみなさんもびっくり、感心して聞いていました。こうして素敵なポスターを完成させました。会場にきていた、COP5の副代表を務めた米国代表のメイソンさんと条約事務局長のデイビットさんから「こんな活発に発言する子どもが参加してる環境教育プログラムはみたことがない!」と講評をいただきました。

キャッチコピーは「限りない豊かな自然の栄養をもらいながら生き物と人の命のリレー ずっとずっと走り続けよう!!」。そして6つの宝は、「守る人々」「タンチョウ」「湿原」「ツルのねる川」「多くの植物」「動物の声」でした。釧路湿原の素晴らしさが伝わるポスターになりました。

        


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