生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)併催野外展示会生物多様性交流フェアへの参加
日 程:2010年10月23〜24日
参 加 者:伊藤俊哉、坂本妃奈子、村上文瑚、鈴木美歩奈
活動している湿地:宮島沼
◆活動報告◆生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)併催野外展示会・生物多様性フェアに、「子供たちの<KODOMOバイオダイバシティ>」としてブースを出しました。このブースでは、KODOMOバイオダイバシティの活動の様子と作成したポスターを展示し、世界の人たちに湿地の重要性と私たちの活動内容を知ってもらいました。KODOMOバイオダイバシティでは、ラムサール条約登録湿地で活動をしている日本とアジアの子供達が集まり、ポスター作りを行います。野外活動をしたり地元の人たちのお話しをきいたりして、その湿地の宝物(大切だと思うもの)を見つけ、発表し合い、その中から良いものを話し合いで決めます。そして、その湿地に相応しいキャッチフレーズを考え、ポスターにまとめるのです。ポスター作りはすべて、子供たちだけの力で行います。私たちマガレンジャーもクッチャロ湖、漫湖、蕪栗沼・周辺水田、琵琶湖で行われたKODOMOバイオダイバシティに参加しました。
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私たちは、私たちのブースをたくさんの人たちに見てもらうために、今までの活動をまとめたパンフレットを配ったり、KODOMOバイオダイバシティがどういった活動なのか(全国の湿地から、そこで活動している子供達が集まり、全国の人に湿地の大切さや湿地の環境問題などを知ってもらうために、ポスターにまとめたんです。それを展示しています!)を説明しました。
また、宮島沼水鳥・湿地センターのパンフレットと、富栄養化と乾燥化の改善のために取り組んでいる「ふゆみずたんぼin宮島沼」でとれた玄米をサンプルとして小さな袋に入れて配りました。その袋の中には、宮島沼にちなんだ絵も入れました。これはマガレンジャーの隊員の子供達みんなで1枚1枚手描きしました。
これらを配るときは思った以上に緊張し、受け取ってもらえないと気持ちがとても落ち込みました。また、受け取ってもらえた場合でもしっかりと説明できるか不安でした。でも、しっかり渡すこともでき、マガレンジャーとはどういったものなのか、宮島沼でのふゆみずたんぼの効果(宮島沼の水質保全)なども自分たちなりに説明することができました。配る際は、貰ってくれそうな人、湿地に興味がありそうな人を探してわたしました。他のブースのパンフレットを持っている人が自然環境に興味があるようで説明もしっかり聞いてくれました。
そしてこの活動を通し学んだことは、ダーウィンの進化論と生物多様性の違いについてと、パンフレット配りにおいて人に無視されても根気よく配りつづけることです。私たちの活動も、人から無視されたり評価されなかったりすることもありますが、根気よく頑張ることが大事なんだなと痛感させられました。そのおかげで私たちは、ブースを見学してくださった方々と同様に、より環境への興味を深め、精神的に少し強くなったと思います。また、生物多様性についてのデモをするために、キリンの格好をして「生物多様性反対!」の歌を歌っている人もいました。私たちは生物多様性が大事だと思って活動してきましたが、いろんな考えの人もいるんだなと感じました。
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今までKODOMOラムサール、KODOMOバイオダイバシティで活動してきたみんなとも久しぶりに再会し、一緒に活動できました。彼らとは協力して少しでも多くの人がKODOMOバイオダイバシティのブースを見て湿地や生物多様性について興味を持ってもらえるように宣伝をしました。
彼らとは今後、KODOMOシリーズのようにどこかの湿地に集まり、自分たちの湿地の問題点について話し合い、それらの改善策を出し合ったりしてみたいです。
KODOMOバイオダイバシティブースでは、これまでの活動の展示の他にも「絶滅してほしくない動物について」のアンケートもしていました。アンケートの途中結果は、「ウサギ」が大多数を占めており、その他には、「ハクチョウ」や「イヌ」もありました。妃奈子リーダーは「イリオモテヤマネコ」が絶滅してほしくないそうです。
他のブースでは、ゴミを約650個使って作ったティラノサウルスの展示がありました。他には蜂の子を具に使ったおにぎりの販売などもあったそうですが、残念ながら私達はそのブースを見つけることができませんでした。
まだ自然環境に興味を持っていない人に、「湿地とは様々な生物が集まるところ」だということを知っていただき、湿地は生き物にとって、非常に大切な楽園だということを分かってもらいたいです。そのためには宮島沼の環境を調査し、どのような生物がいるのかを調べ、ポスターにまとめたりして、湿地センターに展示していきたいと思います。
そのためには、宮島沼での活動も大事ですが、それだけでなく、他の場所で活動している子供達との交流も続けていきたいと思っています。
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◆感想◆
・いろいろと色んなことが学べ、得られた2日間でした。
ラムサールセンターの皆様にはいろいろと迷惑をかけ、そしてたくさんお世話になりました。 本当にありがとうございました。(坂本妃奈子)
・このような活動ができるのも、私たちの活動を支援してくださっているラムサールセンターの 方々のお陰です。この交流で得た経験を無駄にはせず、今後も湿地の環境保全のために生かし たいと思っています。(伊藤俊哉)
・今回のCOP10では、全国のラムサール条約登録湿地の子供たちとの交流が出来て楽しかっ たです。私は、今回初めての参加だったので、初めて会った人ばかりでしたが、仲良くなれた ので良かったと思います。(村上文瑚)